シネマとキリスト教音楽


映画に登場する賛美歌やキリスト教音楽の紹介です。シネマには、キリスト教のテイストがいっぱいです☆
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ロベール・ブレッソン『少女ムシェット』

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あまりにも楽しみや喜びのない、少女ムシェットの物語。音楽のみに焦点を当てても、ほとんどBGMを用いていないのがかえって興味深い。淡々と事実のみが記録されているような映画である。
オープニングは彼女の短い一生を案ずるかのような、切なげな宗教曲。モンテヴェルディの「聖母マリアの夕べの祈り」であるらしい。そしてラストも静かに音楽が流れるが、他はほとんど登場しない。

エコール(学校)での音楽の時間。彼女の歌声は細くても美しいのに、先生も音楽も楽器も・・ムシェットの愉しみにはならない。「希望を持ちなさいとコロンは言う」という歌詞は、彼女の現実とはかけ離れてあまりにも悲しい。

フランス旅行中に何度か見かけた移動遊園地。ムシェットはそこでバンピングカーに乗ってはしゃぐ。唯一楽しそうなシーンかもしれない。そこでの喧噪的な音楽で、我に返った。1967年の映画なので、確かに音楽もその時代のもの。ムシェットは遥か昔の悲しい少女の話ではなかった・・。

ムシェットと聖母マリアが、どこか重なる。森で出会った密猟者に、彼女は小屋で歌を歌ってあげる。「希望を持ちなさいとコロンは言う」・・それはララバイ(子守歌)にも聞こえる。
そんな彼に後には乱暴されてしまって、帰宅後に涙ぐみながら赤ん坊の弟にミルクをあげるシーンは、まるでマリアかピエタ(哀しみの聖母)のようだ。
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by mt-musique | 2009-09-22 00:12 | その他

ルイス・ブニュエル『ビリディアナ』

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ルイス・ブニュエル監督作品を初めて観た。どちらかというと、個人的には好きな部類に入るかもしれない。
最初はよかった。修道院で誓願間近のカトリーヌ・ドヌーヴにも似た美しい女性ビリディアナ。リードオルガンでバッハのゴルトベルク変奏曲のアリアを奏でる伯父。その二人の関係は、ある出来事によってこの世的には破綻してしまう。

最後まで見終えたらハッピーエンドではないし、むしろ最初の「聖」やキリスト教的なモチーフが覆って「俗」になりパロディ化されてさえもいる。しかし何故か嫌いにはなれないこの思いは何なのだろう。

自らがブルジョアジーでありながらもブルジョア階級を批判的な視点から描くブニュエル。キリスト教への批判も多く含まれているのだが、それはキリスト教界にどっぷりつかりつつもそのままでよいとは思っていない私個人の思いと、どこかつながったのかもしれない。まだ数作品は鑑賞してみたい。
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by mt-musique | 2009-09-20 00:16 | その他

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