シネマとキリスト教音楽


映画に登場する賛美歌やキリスト教音楽の紹介です。シネマには、キリスト教のテイストがいっぱいです☆
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映画「奇跡の丘」 ミサ・ルバ、バッハ「マタイ受難曲」他

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パゾリーニの名作と出会うのは、意外と遅かった。しかしこの作品は観る度にどんどん引き込まれる。音楽の使い方の意外性もそうだし(これに関しての評価や好みは分かれるところだろう)、何がそんなに魅力的なのだろうか。

講義の準備もあって、複数のいわゆる「正統的イエス伝(映画)」を観た。それらとの比較で、自然と「奇跡の丘」の全体像が浮かび上がってくる。
特に儚くて頼りなげなマリアは、むしろミセス的落ちつきを見せている他の作品よりもダントツによいし、あまり天使には見えない天使の登場もまた他の作品ではあまり見られない。
それらに共通しているのは、恐らく「人間くささ」。天使には羽もついていないし、人間のようにも見える。幼子イエスは丸々として愛しく、イエスをあやすヨセフの慈愛に満ちた表情。プロの俳優を起用していない故に表現される素朴さが特に際だっていて、パゾリーニの人間と子どもたちへの愛情深さが画面から自然と伝わってくる。彼は無神論者だったそうだが、それはもしかして神やイエスの「まなざし・優しさ」と近いものだったのかもしれない。

個人的に気に入ったのは、もう1つ。「サロメ」のシーンである。オスカー・ワイルドの戯曲などによってあまりにも『悪女』のイメージを強く植え付けられてしまったサロメだが、実は(パゾリーニが描いたように)あどけない少女であったというのを何かの書籍で読んだ記憶がある。
そういった私たちの思いこみや思い違いを、いったん修正してくれる作品なのかもしれない。

音楽では実に複数の曲が用いられているが、イエスの生誕後のシーンで流れるスピリチュアル「時には母のない子のように」、(エジプトへの逃避を始め)何度も登場するバッハのマタイ受難曲終曲、アフリカのミサ・ルバなどが特に心に残る。
パゾリーニの他の作品もぜひぜひ観てみたいものだ。
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by mt-musique | 2006-10-06 16:36 | ミサ曲

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