シネマとキリスト教音楽


映画に登場する賛美歌やキリスト教音楽の紹介です。シネマには、キリスト教のテイストがいっぱいです☆
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「炎のランナー」 賛美歌『神はわが力』『Jersalem』

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1年でもっとも時間のあるこの時期。昨年の秋・冬にたまりまくったハードディスクレコーダーに録画済みの映画やオペラを観ている。次年度の講義準備も兼ねて、久しぶりに「炎のランナー」を再鑑賞した。音楽をメインに鑑賞すると、以前は気づかなかった要素がたくさん発見出来て楽しみも2倍である。

映画の舞台は1920年代のパリオリンピック。20世紀に入って19世紀末芸術や文化も終わりを告げ、ロシア帝国の終焉や第1次大戦を経験した不安な時代のヨーロッパ。ケンブリッジ大学に入学した秀才ユダヤ人青年エイブラハムと、もう一人はスコットランドの宣教師の息子で自身も宣教師のエリック。中国で生まれ、彼もまた中国への宣教に向けて燃えている。この二人がオリンピック出場へ向けて、それぞれに紆余曲折を経ながら闘志を燃やす。
19世紀から20世紀へかけての風俗は過剰なほどに美しい。今ちょうど鑑賞中の「赤い風車(いわゆるムーラン・ルージュ)」では19世紀末から20世紀へ移り変わるパリの様子と、画家ロートレックの生涯を扱っている。あのパリのエッフェル塔が完成したのが、1889年のパリ万博だと言うと時代の想像もしやすいだろうか。

時にフランスのシネマよりも英国映画が好きだ。どこか控えめでどこか分かりやすい部分が好みなのかも知れない。この映画はキリスト教の信仰や知識と、そしてスコットランドへの愛情や知識がある人にはなお楽しめる。ユダヤ人青年エイブラハムが日常的・間接的に受けている人種差別と苦悩、そしてスコットランドの美しさ。あの特有のグリーンは何とも言えない。気候が創り出す美しい丘や山々がつらなる。世界遺産エディンバラの魅惑あふれる街並みも、2度訪ねたものにはたまらない。

音楽をメインに観ていくと、新たな発見がいろいろあった。あまりにも有名なヴァンゲリスのテーマ曲であるが、改めて観ると音源のせいなのか、ある時代のもの・・という感は否めない。新しいアレンジで聞いたみたい気もした。
ケンブリッジ大学内(実際は別の大学で収録されたそうだが。詳細はこちらのサイトへ)チャペルで聖歌隊によって歌われるアレグリのミサ曲。ウェストミンスターの少年聖歌隊を思い起こした。
ある食事の風景で背景に何気なく品のよいリードオルガンが映っていた。その後しばらくして、今度は礼拝でリードオルガンの奏楽だった♪ 歌われていた曲は『神はわが力(Duke Street)』讃美歌21・457である。
スコットランド対フランスの競技シーンでは、さり気なくバグパイプによるフランス国歌『ラ・マルセイエーズ』が奏でられ、ラストシーンでは賛美歌『Jersalem』がパイプオルガンの奏楽の元に壮大に奏でられて終わりを告げる・・。この曲は、英国の歌手シャルロット・チャーチのディスクにも収録されている。

英国の美しさと共に、アカデミズムのヒエラルキー、国家と個人・宗教の関係、また英国は「アングロサクソンとキリスト教徒の国」という課題も見事に浮き上がらせた名作。
ちなみにタイトルの「Chariots」は、黒人霊歌でも『Swing low,Sweet Chariots♪』と歌われているが、戦車や馬車のこと。ユダヤの民にはなじみのある単語である。
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by mt-musique | 2006-02-13 22:48 | Hymn(賛美歌)

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